平成 31 年度新入職医師紹介
外科 広松 孝
名古屋大学卒業(平成5年)
日本外科学会 専門医、指導医
はじめまして。平成 31 年4 月から恵愛堂病院へ着任いたしました広松孝と申します。
私は、名古屋市出身で名古屋大学卒業後、先輩に誘われて平成5年に桐生に研修医として参りました。医師として第一歩を踏み出し、数多くの先輩方や患者さまに育てていただいた群馬の地には特別な思い入れがあります。帰局後、名古屋大学大学院で肝胆膵手術の訓練を受けました。その後愛知県内の名古屋第二赤十字病院や安城更生病院で腹腔鏡手術を始めとして、消化管(食道・胃・大腸)から乳腺まで幅広く腫瘍外科の診療を経験しました。常に精密かつ粘り強い手術を信条としてきました。そして平成 22 年に懐かしい群馬県に戻ってまいりました。前施設の桐生厚生病院では、侵襲の大きな肝胆膵の拡大手術に対し、詳細な術前解剖評価と体系化により安全性の向上を、乳がんに対してはRI を用いたセンチネルリンパ節郭清の導入により侵襲の低下と美容性の向上を、また腹腔鏡手術を本格的に導入し、施設内での手技を徹底的に定型化し、録画映像を術後検証することで、精緻なリンパ節郭清による生存率の向上と低侵襲による入院期間の短縮に努めました。近年では従来切開法で行っていた鼡径ヘルニアの手術を腹腔鏡へシフトしました。200 例以上の例を経験し、疼痛の低下、入院期間の短縮、再発率0 を成し遂げ患者さまに高評価をいただきました。
いま、全国的に外科医が減少傾向で、群馬県は特に顕著だと言われています。たしかに体力的・精神的にきつく若者に敬遠されがちではありますが、とてもやりがいのある仕事だと思っています。微力ではありますが今後東毛圏の外科診療の充実に貢献していきたいと思っております。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。