NST 栄養サポート チーム

NST-栄養サポートチーム(Nutrition Support Team)とは

NSTとは、栄養サポートチーム(Nutrition Support Team)の略のことであり、患者様の栄養について総合的に管理するシステムのことです。栄養管理は患者様の症状や疾患に合わせなければならず、その為医師を筆頭にして看護師・薬剤師・管理栄養士・リハビリスタッフ等様々な専門職が集まりチームを作ることで、より適切な栄養管理を行います。
栄養状態の改善を図ることで、治療効果の促進・合併症の予防・入院費用の削減等を目標として、患者様の早期退院を目指しています。

構成メンバー

スーパーアドバイザー
病院長
チェアマン
外科医師
ディレクター(専従)
管理栄養士
アシスタントディレクター(専任)
看護師・薬剤師・管理栄養士
メンバー
歯科医師・病棟看護師・薬剤師・管理栄養士・言語聴覚士・理学療法士・作業療法士・放射線技師・臨床検査技師・医療事務職員

平成18年12月よりNST活動を開始し、現在日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)のNST 稼動認定施設になっています。毎週水曜日にカンファレンスを行い、その後対象となる患者様へ回診を行います。回診では、患者様の質問や要望などに出来る限り応じています。また、月1回全職員を対象に理解と知識向上の為の勉強会や年2回の講演会を行っています。

NSTの役割

  1. 入院患者様の栄養状態の評価
  2. カンファレンス・回診の実施
  3. 栄養管理内容の見直し
  4. 栄養管理上の疑問への対応(コンサルテーション)

各職種の役割

医師
NSTのリーダー
栄養不良の原因検索と診断を行い、栄養療法に適応するか決定する。
栄養療法をどのような方法で行うか選択し、他のメンバーへの指示を行う。
看護師
栄養療法が必要と思われる方を抽出し、NSTへの依頼を行う。
患者様の経過を追う中で適切なケアの実施と確認を行う。
病棟内での栄養療法の管理や手順などの指導も行う。
管理栄養士
食事摂取量の把握をし、適切に行われているか確認を行う。
患者様の嗜好に合わせ、食事内容などアレンジを行う。
経腸栄養剤の選択や変更に応じ、在宅での栄養管理についてのアドバイスを行う。
薬剤師
輸液が適切に行われている確認を行う。
輸液の成分や薬剤に関して、医師へのアドバイスを行う。
リハビリ
食事の飲み込みが悪い方などへの評価と嚥下訓練の実施。
姿勢が保てない方などへの相談・寝たきりを予防する為の訓練の実施。
医療事務
医療費削減への援助や退院後の問題などについての援助を行う。